折鶴のチラ裏 -Expansion-

インターネット折鶴がTwitterで書ききれない話を書く場所

the pillowsへの想い(飲酒中)

「ここはお前の日記帳じゃないんだ、チラシの裏にでも書いてろ、な?」

このブログの名前は、この有名なネットスラングから生まれました。逆に言えば、日記帳なら好きなこと書いていいよね。ということで。

 

 

僕の大好きなバンド the pillows がこの度結成30周年を迎え、10/17に記念となる横浜アリーナ公演が行われる。

今、この文章はそのライブの前日に書いている。なぜだか、普段のライブの比にならないくらい、ドキドキのような不安のようなよくわからない感情が渦巻いている。気持ちが昂る。何かを書かずにはいられない。でも、他人からしてみれば大した話じゃないかもしれない。だから、日記帳に書く。実はもうこの時点でストロング酎ハイが半分くらい入っていて、朝読み返したら記憶にないものも多々あるかもしれない、それでも、とりあえず今の気持ちを書く。

 

まずは、the pillowsを知ったころのことを書きたいと思う。僕がthe pillowsを知ったのは多分高校生の頃だった。

高校に入ったくらいから所謂JPpoに興味を持ちだした僕は、Mr.Childrenから始まりスピッツウルフルズBUMP OF CHICKEN、そしてJUDY AND MARYあたりを中心に音楽を聴き始めたのだった。

2chに入り浸っていた僕はその中でも、「ネットラジオ」にハマっていた。DJのおしゃべりを聞くわけではなく、Webページ上で流してほしい曲をリクエストするとそれがキューに溜まっていき、順番に曲を再生するというだけの、まぁ言ってしまえば多人数でプレイリストを作るみたいな形式のものだった。たぶん、著作権的にはあんまり良くなさそう。

ある2chのスレで、「ミスチル垂れ流し」というものがあった。その名の通りミスチルをひたすら流すチャンネルで、みんな思い思いに好きな曲をリクエストしていった。その中で、なぜかやたらとリクエストされる曲があった。それが・・・「ストレンジカメレオン」だった。

良い曲なのはいいけどカバーばっかりクリエストするなよ、と言っていた人もいた気がする。どうも聞いたところthe pillowsというバンドのトリビュートアルバムでミスチルがカバーしている曲らしい。当時、Mr.Childrenというバンドはピアノやストリングス中心のアレンジが多くなってきていて、純粋なバンドサウンドから離れかけていた時期なのだけど、それの数年前にリリースされていたストレンジカメレオンのカバーは最高にロックで、心に響いた。かっこよいサウンドに、どう考えても後ろ向きな歌詞が乗っている。気になって仕方がなかった。

そして、このアルバムにはBUMP OF CHICKENも「ハイブリッドレインボウ」という曲で参加していると聞く。どのタイミングで聴いたかはもう覚えてないけどこっちも聞き、原曲が聴いてみたいと思った。当時出ていたベストアルバムの「Fool on the Planet」を聴くまでには、そう時間はかからなかったと思う。

 

このあたりの話は、振り返ってみればもう13年くらい前の話になる。当時は最新アルバムが「Wale up! Wale up! Wale up!」だった。スケアクロウの時、

当時は部活に勤しむ野球少年だった。通学や家でのひと時に聴く曲たちに、ミスチルスピッツに続いてthe pillowsが加わった。最後の夏の大会で、会場の大和引地台球場に向かうバスの中でFool on the Planetを聴いていたのは今でも思い出す。

 

Fool on the Planetを皮切りにすっかりthe pillowsというバンドに魅了されてしまった僕は、そのまませっせとアルバムをブックオフで買い漁っていく。当時出たシングルコレクションの「LOSTMAN GO TO YESTERDAY」が出た頃には当時の「第三期」と呼ばれた時期のアルバムは全部揃えていた気がする。2007年発売だから結構ハイペースだと思う。フリクリもこの頃知った。意味わからんアニメだと思いつつもハマった。(今もあんまり理解はしていないものの、最高の作品だと思う)

 

次は大学生の話(このままぐだぐだ続く)

大学入学前後でもう少し若手のバンドも聴くかということで当時まだ若かったBase Ball Bearチャットモンチーストレイテナーフジファブリックなど聴き始めつつも、スピッツミスチルthe pillowsはずっと聴き続けていた。

大学では軽音サークルに入ったので、バンドの話ができる友人や先輩もたくさんできた。新歓で先輩にピロウズ好きですって言ったら俺はプレデターズのほうが好きだと言われ、内心そういうことじゃねえだろって思っていた記憶(ボーカルが山中さわお氏であることだけで括らないでほしかった)

コピーバンドをやるサークルだったので、the pillowsのカバーは2回くらいバンド組んでやったはず。

やった曲はLast.fmにリスト作ってあったはずなのにもう見つけられない。確か一回目はPIED PIPER中心で、二回目はベストのバンドスコアが出ていたので、MY FOOT、サードアイ、RUNNERS HIGH、Adviceあたりやった気がする。

あと、恥ずかしながら大学入学して割とすぐの頃に好きになった子がいたのだけどあっという間にイケメン先輩に持っていかれてしまい、その先輩に好意バレバレだったという童貞丸出しイベントがあり、それからしばらくはひたすら「彼女は今日,」を聴いていたのだった・・・

 

 

この頃にはライブにも結構行くようになった。たしかPIED PIPERツアーが最初で、武道館の20thも行った。新木場サンセットでthe pillowsの次がスピッツという流れは最高だった。

 

そして気が付けば社会人。

新卒で入った会社ではあまりにも仕事ができなくて、金曜の夜から月曜の朝を憂うようなダメ会社員だった。そんな中、ずっと神奈川の実家にこもっていた僕はいきなり4月から石川県へ飛ばされることになった。見ず知らずの土地でも何か楽しみを見つけたい・・・そんな時に、当時出ていたアルバム「トライアル」のツアーが金沢であった。エイトホールという小さなライブハウスで、最高のライブだった。新卒で辛い日々に光が射した気がした(かといって仕事がうまくいくわけではなかった)。

 

その後、the pillowsは活動休止期間を経て、「第四期」へ移行した。

このあたりは、正直ピロウズそこまでがっつり聴いていない時期だった気がする。MOONDUSTからNOOK IN THE BRAINまでは惰性に近い。ちゃんと聴いてたけどね。

ただ、2014年の第二期再現ライブはめちゃくちゃ興奮した。今でこそかっこいいオルタナティブロックなピロウズが、かつては売れ線を狙った繊細な音楽を奏でていた時期があるのは知っていたけど、まさかそれを聴けるとは。「エンゼルフィッシュ」「ガールフレンド」あたりはかなり好きだったのでうれしかったな。

 

 

別に冷めたつもりはさらさらなかったものの、第三期のPlease Mr.Lostman~MT FOOTくらいばかりを聴いていた日々が続いていた。そんな中、フリクリの新作が発表された。「オルタナ/プログレ」の二作。挿入歌、主題歌はもちろんピロウズだった。

映画の出来は・・・正直、2001年当時のものと比べるとどうしても、、な部分も多々あったものの、挿入歌として既存の曲がすべて再録されることになり、大好きなMY FOOT、Fool on the Planet、ノンフィクションあたりがサントラに収録されることになった。これは素直にうれしかった。取り上げている既存曲がすべてキングレコード時代の曲で、大人の事情を感じざるを得なかったのもまた事実ではある。

そして、今のところ最新アルバムにあたる「REBROADCAST」

これは本当に良かった。第四期の曲を惰性で聴いていた僕を呼び戻してくれた。やっぱりthe pillowsって良い。何が良いかなんてうまく説明できないけど、やっぱり良い。

なんてこうして書いていたら気が付けばもう今に至っている。日付も跨いでいた。

なんかまとまっているのかどうなのかもわからないが、書くことで僕の13年はある程度清算された気がした。

今日、30周年を記念するライブが横浜アリーナで開催される。今はただ、それが楽しみである。

 

酒に酔いすぎで嫁が呆れて寝てしまったので、僕もそろそろ寝ようと思う。

今聞いている曲は第二期再現ライブで販売されていた「FUTURE」である。

「十年前出会った 仲間達と まだふざけている ちょっといいだろ 今はまだこのままで」

僕は、良いと思う。